こんにちはNAGIです。
なぜ、検査する前に絶食、絶飲食をする必要があるのか。みなさん1度は思ったことあると思います。例えば、健康診断の採血の前、胃のバリウム検査や造影CT前などたくさんあります。わざわざおなかをすかせて検査するのか。単なる嫌がらせなのか。お話していきたいと思います。
分かりやすいように代表的なものをいくつか紹介していきます。
採血
健康診断を受ける際に、朝食は抜いてきて下さいと言われたと思います。理由としては、空腹時血糖値を測定するためです。ご飯を食べてしまうともちろん血糖値が上がります。血糖値が正常なのに異常と診断されて、また病院に行くという二度手間になってしまいます。そんなことがないためにも朝食は抜いてから行きましょう。
バリウム検査
バリウム検査でも食べ物を食べてはいけません。バリウム検査は胃の中を透視装置で見て癌があるか検査します。胃の中に食べ物があると、食べ物が邪魔になって検査がうまくいきません。なおかつ検査に時間がかかるということは、その分被ばくも増えるということです。私たち放射線技師はできるだけ被ばくしないように努めますが、仕方がないときもありますので、自分のためにもご飯は食べないでほしいです。
造影検査
CTやMRIの造影検査の際も絶食をお願いしています。CTの検査で腹部を撮影するときは、食後すぐはあまりよくないです。理由としては、ご飯を食べると胆嚢が収縮します。仮に胆嚢に病変があったときに、見落とす可能性があります。私の病院では病棟の患者さんは食事後約3時間半以上空けるようにしています。
造影検査の時はもう1つ理由があります。造影検査は造影剤を使用します。造影剤の副作用による嘔吐です。造影剤の副作用について詳しく書いている記事があるので良ければ参考にしてみてください。

話を戻しますが、嘔吐すると仰向けで寝てもらっているので窒息死する可能性があります。副作用が起きない確率は100%ではありません。つまり、副作用が起こる確率は0%とは言い切れないということです。そのようなことも考慮して、全員に絶食してもらってます。
核医学検査
核医学検査とは体の中に放射性物質を入れて検査します。薬剤によって、絶食もしくは食事してきてくださいの2パターンがあります。今回は、心臓の検査を例に説明していきます。検査したことない人や分からない人のために簡単に説明します。普通に生活していればあまり触れ合わない分野ですね(笑)検査内容としては心筋の血流の流れを検査して、心筋梗塞、狭心症など診断するときに使用します。薬の名前までは上げませんが、よく使われている薬剤が2つあるのですが、1つは絶食、もう1つは食事OKです。なぜ、同じ検査なのに違うのかですね。
核医学検査は基本異常集積場所の場所などをみます。しかし、心筋梗塞などしていればそこには集積しません。集積している場所がすべて病変なら良いのですが、正常でも集積してしまう場所が薬剤によって違います。そこが大きな違いです。1つの薬剤は胆嚢に集積し、もう1つは消化管に集積します。胆嚢はほぼ心臓と同じ高さにあるので、大きくては邪魔です。なので、ご飯を食べて小さくします。もう1つの薬剤は消化管に物があったら消化管が動いてしまって、そちらに集積してしまい。うまく検査できません。病院によって違いますが、基本はこのどちらかだと思います。
まとめ
回は、病院でなぜ、絶食、絶飲食をしないといけないのかいくつか例にあげてお話していきました。絶飲食などはもちろん意味があって行っています。嫌がらせではないです(笑) ご飯を食べてしまった時のことを考えると、理解しやすいかもしれません。検査によると思いますが(笑)この他にも制限しなければいけない検査がたくさんあります。どの検査も一番効率良く検査できるように考えられているので、検査前などは言われたことはできるだけしてほしいです。病院の人のためではなく、自分のためだと思ってほしいです。仮に忘れてたなんてこともあると思います。その時は検査前に必ず申し出てください。検査前なら違う日などに変えれますが、検査を始めてしまうと中断できないこともあるので、早めに言ってもらえるとこちらとしても迅速に対応できると思います。今回はこの辺で終わりたいと思います。それでは!!
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